スタンフォードはどのようにコロナ禍に対応したのか?

スタンフォードはどのようにコロナ禍に対応したのか?

しれっと卒業し、帰国しました!

これからは色々とこの2年間を振り返りながら、色々と備忘録的に残していければと思います。

さて、MBA生活のフィナーレは、コロナ禍の影響で、自分が渡米当初、想像していた形とは全く別の形で終わりを迎えました。
今回は、スタンフォードがどのようにコロナ禍に対応し、その結果、どのような形で授業が行われていたかについて共有できればと思います。

スタンフォードの対応は早かった

そもそもスタンフォードが位置するカリフォルニア州は、コロナ禍に対する対応がかなり早く、2月下旬には非常事態宣言(State of Emergency)を出していました。

それに伴い、スタンフォードは米国のビジネススクールの中では最も早いタイミング(3月1週目)で、
Winter Quarter(1月-3月)の授業を休講・オンライン化し、最終学期であるSpring Quarter(3月-6月)のオンライン化を決めました。

当時は、Winter Quarter最終週、即ち春休み目前のタイミングだった上に、まだコロナ禍がここまでの猛威を振るうとは全く想定していなかったので、
多くの授業が最終週の授業を休講する連絡を受け取った際には、クラスメート達と「春休みが前倒しになったぞー!!!」と歓喜したことを鮮明に覚えています…苦笑

GSBはゴーストタウン化

3月から授業を全てオンラインに移行すると同時に、キャンパスも基本的に利用禁止になりました。
屋外ベンチなどは全てテープで利用出来なくなり、図書館や寮の共同施設も閉鎖されてしまいました。


Stanford名物Hoover Towerが見えるOval広場


屋外ベンチが全て利用出来ないようになっている

数々のパーティーが開催されたJack McDonald Hall寮の共同施設(N120)

通常時は警備員が何か言ってくることはほとんどないのですが(そもそも見かけない)、
この間はキャンパスを歩いていると、警備員がすぐに立ち去るように注意してくる厳重警戒状況でした。

1年生は間はほとんどが同じ寮に住んでいるので、自然とお互いに遭遇するのですが、
2年生になってからはキャンパスが皆が自然と集まって会話が生まれる場所になっていたので、なかなか切ない状況でした。
今、この画像を見てもなかなかセンチメンタルな気分になります(笑)

オンライン授業は意外に成り立つ…?

さて、心配されたオンラインでの学びですが、これが「授業によっては意外にも成り立つな~」というのが僕の見解です。

特にレクチャー形式の授業の場合、Zoom上での授業になることにより、
教授のプレゼンがより見やすくかつ聴き取りやすくなったのは良かったです。

また、ほとんどの授業では電子機器が利用不可なのですが、在宅で受講している為、
PCやiPadを利用出来るので、メモや授業に関連する調べ物もしやすく、その点も教室でのレクチャーより効率が良かったと思います。(特に僕は手書きメモが解読不能なので、PCでノートを取れるのは相当助かる…)

事前にケースを予習して、授業中にディスカッションが必用な授業でも、学生側の発言も聴き取りやすく、
かつ、PCの画面共有などしながらディスカッションが出来る為、完全口頭ベースの教室での授業よりディスカッションがしやすかった部分もあります。

更に物理的に挙手をしなくて良いので(Zoomの機能で挙手できる)、それも地味に助かりました(笑)
発言したいときはボタン一つ押しておいて、あとは教授の好きなタイミングで当ててくれるので、お互い楽ですね。


70名以上参加している授業でもこんな様子

豪華ゲストに直接会えないのは残念

GSBはベイエリアに位置することから、各種授業に豪華なゲストが直接来てくれるのが点が売りの一つです。

勿論、授業がオンラインに移行したことにより、ゲストからすると参加しやすくなったものの、
元々、かなり前からスケジュールを空けてくれて、キャンパスに来てくれる予定だったゲストがほとんどだったので、その経験がオンラインになってしまったのは残念でした。


「セブン」や「アイアンマン」に出ている女優のGwyneth Paltrowもエンタメビジネスの授業をゲスト講演
(Zoom上でもめちゃくちゃ綺麗でした…)

逆に言うと、ロケーション上、なかなかゲストを呼べないスクールは、オンライン化により逆に多くのゲストを呼べるようになっているらしいので、学校によりけりですね。

とはいえ、GSB特有の授業のオンライン化は難しい

GSBはやはりソフトスキルに重きを置いた学校です。

名物授業である「Interpersonal Dynamics(通称Touchy Feely)」は、毎週6時間以上12人の生徒と2人のファシリテーターを部屋に閉じ込めて、ひたすら対話させる形式になっています。
集大成として、近場の合宿所に2泊3日で泊まり込み、合計30時間近く同じメンバーで閉じ込められます。
その中で、自分の発言・態度が如何に他人に影響を与える、または与えないか、について、体験的に学んでいきます。

これだけ聞くと全く伝わらないと思うので別の記事で詳細を書いてみようと思いますが、
このようにコミュニケーションにおけるニュアンス一つで全く受け取られ方・受け取り方が変わってしまうような授業は対面じゃないとどうしようもないと思います。
現に、Spring QuarterにおけるTouchy Feelyはプログラム内容を大幅に変更して、実施されたようです。

それでも、Touchy Feelyのみならず、様々な授業をオンラインに最適化する為に数週間で全てプログラムを編成し直したAdministration及び教授陣は流石でした。

僕は幸い、Winter Quarterにこの授業を取っていたので、最後の締めの授業のみオンラインとなりました。
(最後の授業は円満に締める為の儀式のようなものなので、そこまで重要ではない)


Touchy Feely、最後の授業

MBAを目指す方々はコロナ禍の影響を考えすぎなくても良いかも…?

このような、少人数でひたすらコミュニケーションを取るような授業は、オンラインで実施することは難しそうですが、逆に言えば、それ以外の授業はどうにかなるものだなと感じましたし、
来年度以降は、GSBをはじめとした様々なスクールが100%オンラインではなく、対面授業とのハイブリッド形式にて実施することを宣言しています。

また、VISAの発行など、色々と自分では予測しようのない事態も多くありますが、学校側もInternational生の受け入れについてはかなり手厚くサポートしているようですし、今後MBAを検討される方々はこのコロナ禍による影響について、あまり気落ちせずに検討されてみて良いかと思います!

そもそもMBA受験に時間を割けるタイミングというのもなかなかないと思いますので、「行きたい!」と思ったタイミングですぐに準備を始められるのが良いかと思います。

Quarantineされている中での学生生活は、それはそれでかなり楽しく、とても良い想い出ですので、また書いてみようと思います。

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