あっという間に卒業間近になってきてしまいましたが、記憶が薄れきってしまう前にGMAT関連の記事を書ききっておこうと思います。
受験当時、かなり迷走して市場で手に入るほとんどの参考書・問題集を解いてしまったので、その経験を踏まえて、オススメなものを科目別で記しておきます。(アプリも併用していたのですが、アプリについてはまた別の記事で補足します!)
総合問題集
1. GMAC – GMAT Official Guide
オススメ度 ★★★★★
唯一の公式GMATの問題集(Official Guideを略して通称OG)です。
一冊しか買えない場合は問答無用でこれを即決すべきでしょう。
総合問題集、Verbal特化、Quant特化の3冊に分かれており、それぞれに簡単な解説がついています。
本番の難易度調整も考慮されており、解き進めていくと難易度も徐々に上がっていく構成になっています。(当時、それに気づかず終盤で正答率が一気に落ちることに凹んでいました…)
他の参考書・問題集と大きく異るのは、問題の傾向が本番のものとかなり類似している点です。(公式の過去問集なので当然ですが…笑)
何故この点に触れるかというと、実は他の出版社から発売されている問題集はあくまで「類似」している問題として作られているもので、本番で出てくる問題とは結構テイストが違ったりしているのです(笑)。
その点、このOGはちゃんとした質の問題を解けるので、変な癖がつかずに安心できると思います。
ただ、解説が初心者にはかなり分かりにくい為、他の出版社が発売している基礎をカバーしてくれる参考書と組み合わせることと良いと思います。
僕が愛用していたGMAT勉強用のフリーアプリ「GMATtoolkit2」ではこのOGと連携した機能があり、自分の解答を入力すると、自分の得意分野や苦手分野を可視化してくれます。
OGにはオンラインで問題を解けるコードも付属している上に、毎年更新されているので、新品で買ってしまうことをオススメします。
2. Manhattan Prep – Complete GMAT Strategy Guide Set / All the GMAT
オススメ度 ★★★★☆
アメリカの大手GMAT予備校であるManhattan Prepが発売している問題集・参考書セットです。オンラインで受験できる模試もついてくるのは有り難いです(ただ、何故か本番よりめちゃくちゃ難しい…)。
前述の通り、OGの解説はGMATを勉強し始めた人にとってはかなり分かりにくいので、こちらの基礎的な参考書と組み合わせると良いと思います。
不要なほど丁寧に基礎をカバーしてくれます。
個人的には、セオリーが解りにくかったRCの役に立ちました。
僕が受験していた当時は単元ごとに書籍が分かれていたComplete GMAT Strategy Guide Setでしたが、最新版はAll The GMATにまとまった形になっているみたいです。
3. アゴス・ジャパン – 新テスト対応版 MBA留学 GMAT完全攻略
オススメ度 ★★★★☆
日本の大手予備校アゴス・ジャパンが出版しているGMATの問題集・参考書です。
新卒時の就活でコンサルを検討されていた方なら、一度は見たことがあるのではないでしょうか?(大手コンサルの筆記試験にGMATのCRが出題されるので)
市販で手に入る数少ない日本語の参考書だと思いますので、「いきなり英語で問題・解説に取り組むのはちょっと…」という方には確実にオススメです。
これも基礎をカバーしているので、どちらかというと700+の点数に仕上げていく為に使うのではなく、GMATの問題になれる為に最初に解いてみる使い方が良いと思います。
4. Kaplan Test Prep – GMAT Prep Plus 2020
オススメ度 ★★★☆☆
こちらもアメリカの大手予備校が出版しているGMATガイドです。
GMATの勉強過程の終盤あたりは大体の問題集を周回してしまっていた為、購入しました。
こちらもManhattan Prep同様に基礎がカバーされているので、取っ掛かり・復習に良かったです。(個人的に利用したのは終盤でしたが…)
これを利用し始めたのは、初回のGMATを終えたあとでしたので、どちらかというと付属していた模試6回分(6回もついているのは珍しいです)がとても役に立ちました。
ある程度インプットが終わっている場合は、如何にあの異様なテストの環境・スピード感に慣れるか、がポイントになると思います。
Verbal – Reading Comprehension (RC)
1. 神部 孝 – TOEFLテスト英単語3800
オススメ度 ★★★★★
「RCなのに単語帳?!」と思われるかもしれませんが、RCにおける最大の敵は語彙力です。
TOEFLのリーディングであれば、単語が解らなくても文法である程度無理やり正解まで辿り着くことが可能ですが、GMATのRCではそれがなかなか通用しません。僕も相当苦労しました。
そんな中、個人的に一番効果があったのは、このTOEFL用の参考書をひたすら周回することでした。
勿論、TOEFLの点数向上にも貢献するはずですので、一石二鳥?
2. Manhattan Prep – GMAT Reading Comprehension
オススメ度 ★★★★☆
前述のManhattan Prepのセットに内包されていますが、個別で購入も可能です。
個人的にはRCのセオリーが最も解りにくかった為、丁寧に解説されている本参考書は為になりました。
本番で、どのように効率的にメモを取り、徹底的に消去法で正答率を上げていくか、という戦略的な部分にも触れられており、実用的でした。
3. PowerScore – GMAT Reading Comprehension Bible
オススメ度 ★★★☆☆
Manhattan Prep同様に、丁寧にRCをカバーしてくれますが、若干解説が解りにくい部分もあったので、時間があったら復習がてらにやってみる程度で良いかもしれません。
Verbal – Critical Reasoning (CR)
1. PowerScore – GMAT Critical Reasoning Bible
オススメ度 ★★★★★
RCでは★3つにしたPowerScoreシリーズですが、CRに関してはこの1冊さえあれば十分!と言えるほどだと思います。
CRはSCやRCと比較して、答えがしっくりくる時とそうでない時の差が激しい科目だと思います。
一旦、沼にハマってしまると、全く点数が伸びなくなる変な科目ですね…。
OGの解説が1番解りにくいのもCRだと思います。
そんなCRを類型化して、パターン認識で解けるようにしてくれるのがこのCritical Reasoning Bibleです。
初見だと若干解りにくいフレームワークなものの、とりあえずそれを鵜呑みにして徹底して実践できれば、CRで8割を切ることはなくなると思います。
内容に留まらず、本番でのメモの取り方なども色々と提案してくれるので、実践的だと思います。
2. Manhattan Prep – GMAT Critical Reasoning
オススメ度 ★★★☆☆
RC同様、前述のManhattan Prepのセットに内包されているもの。
基礎的な部分をカバーしてくれたが、Critical Reasoning Bibleほどのキッチリとしたフレームワークではなく、正答率の向上にそこまで貢献してくれなかった。
問題集としての利用で良いだろう。
Verbal – Sentence Correction (SC)
1. YESの過去問
オススメ度 ★★★★★
SCの勉強法についてはこちらの記事を参考にして頂ければと思いますが、とりあえずYESの過去問を軸に考えれば良いと思います!
問題に価値があるというよりは、そのセットとなる解説に価値があると思いますので、ノートはちゃんと取るべきです。
2. Manhattan Prep – GMAT Sentence Correction
オススメ度 ★★☆☆☆
解説があやふやなので、あまり参考になりません。
Quant – Data Sufficiency (DS)/ Problem Solving (PS)
1. International Math Academyの問題集
オススメ度 ★★★★★
通称「マスアカ」の問題集。
日本語で解説されているので、問題の傾向を掴むにはとても良いと思います。
メルカリなどで手に入ります。
2. Manhattan Prep – GMAT Advanced Quant
オススメ度 ★★★★★
前述のManhattan Prepのセットには入っていない、Quant特化の問題集。
Quantの超難問だけに絞った問題集になっているので、Quantが得意な日本人でも間違える問題も沢山含まれており、Quantの49点から50/51点に伸ばす為の最後の一押しにはもってこいの参考書だと思います。
3. Manhattan Prep – GMAT Foundations of Math
オススメ度 ★★☆☆☆
セット購入をしたので、ついてきてしまいましたが、あまりに基礎的なので不要でした。
Quantが苦手という方にとっては、最初の1冊として最適だと思います!マスアカは基本部分はそこまで丁寧に解説してくれないので。