GSB生の夏休みの過ごし方。

GSB生の夏休みの過ごし方。

MBA生の夏休みは長い。(思いっきり季節外れな更新であることは認識しています笑)
大体どこのスクールも3ヶ月程度でしょうか。

スタンフォードは、夏休みのタイミングが他校と比べても遅く、6月中旬から始まり、学校再開は9月末です。
受講科目が期末テストがない場合、またはオンラインで受験可能な場合、実質、試験期間を夏休みに充てることも出来る為、最大15週間もの夏休み期間が創出可能です。

「そもそもMBAが人生の夏休みなのに、それ以上にどう休むの?」と周りの友人には言われるのですが、僕も同感です(笑)
そんな謎に包まれたMBA生の夏休みですが、典型的なGSB生の夏休みの過ごし方を紹介しようと思います。


全く関係ないですが、西海岸の夏は暑くても乾燥しているので過ごしやすく、野球観戦にピッタリ…!

MBAの長期サマーインターンシップ

ほとんどの生徒は、アメリカ国内で長期インターン(10~12週間)に加えて、海外での短期インターン(4週間)を組み合わせ、時間が余っていれば、学校が始まるまで海外旅行をします。
1つ目の長期インターンは、基本的には卒業後にフルタイムで働く可能性がある企業を選ぶことがほとんどです。

それもそのはず、2年目は卒業後にそのまま働き始める人がほとんどの為、1年目と2年目の夏は、自分が卒業後に進みたいと思っている業種・職種を試すこれとない機会なのです。
企業側も、明確に採用活動と捉えている場合が多く、多くのアメリカの企業は優秀な学生を獲得すべく、かなり高水準の待遇でMBA生を迎え入れます。

「高水準」の温度感を伝える為に、いくつかの例を紹介すると、Amazonでインターンをしていたクラスメートは月次の報酬が約120万と、フルタイムのベースに近い水準の報酬に加え、住居手当を貰っていました。
個人的には、大企業がここまで出していることには少し驚きましたが、それ以上に驚いたのは、スタートアップのインターン報酬が、この水準から大きく乖離していなかったことでした。
自分が日本で働いていた1年以上前の感覚値ですと、どうしてもスタートアップに転職する場合は、給与の(一時的)大幅ダウンが避けられないイメージでした。
しかし、アメリカ(特にベイエリア)のスタートアップは、ファンディング規模が日本とは大きく異なることからも、優秀な人材を獲得する為には、高い報酬を払うことは当然だというカルチャーが根付いているように見受けられました。

僕自身も、最終的には働くことはなかったものの、オファーを頂いていたスタートアップの報酬は、日本で頂いていたサマーインターンオファーのどれよりも高水準なオファーだったので、驚愕しました。
何より、報酬交渉をする際に、「ある程度リーズナブルなら君の言い値でいいよ!」程度の会話でした(笑)。なんて太っ腹…。

最初は「たかがインターンにこんなに払うなんて、MBAマーケットはおかしいな…」と思っていましたが、色んなクラスメートの動向を見ていると、企業にとって決してコスパの悪い投資ではないのではないか、と考えを改めました。
例え、数ヶ月で200~400万程度の出費があったとしても、その間、実務を通して実務能力のみならず、カルチャーのフィット感も測れます。

採用のミスマッチリスクを軽減出来るだけでなく、その上、そもそもインターンではなく、エージェントを通して同スペックの人材を採用した場合には同等かそれ以上のコストを第3者に支払う訳ですので、意外に割に合っている…、と見れるのではないでしょうか。

MBA生も、夏休みの間はノーリスクですので、実績やブランドがまだない企業でも気軽にチャレンジしてみようというマインドセットの人が多い為、
企業からすると、本採用ではなかなか面接にすら来てもらえない人材にアクセスすることもサマーインターンなら可能なのです。

サマーインターンシップの選考プロセス

リクルーティングプロセスかつタイプは、大きく3つ分かれます。

① Structured Recruiting

コンサル・投資銀行・Large Techのように、毎年、10人以上の学生が選ぶような企業は、明確な採用プロセスを持っています。
これらは、リクルーティングプロセスの開始タイミングも早く、入学後間もない11月頃から始まります。
学校と提携している場合がほとんどであり、面接プロセスもOn Campusで実施されることが多いです。
僕はこれら業界・業種に全く興味がなかった為、参加していませんでしたが、学校が始まったばかりなのにも関わらず、リクルーティングもいきなりピークを迎える友人たちは、この時期とても大変そうだったのを覚えています…。

② Semi-Structured Recruiting

典型的なStructured Recruiting後、大体12月~1月頃にやってくるのが、採用枠が1~3名と、もう少し小規模な案件の業界です。
各種バイサイドや一部スタートアップがここに当てはまります。

一応プロセスはあるものの、そもそもその年に枠があるかどうかが流動的で、学校とも提携していないことがほとんどです。
その為、キャンパス外で面接が行われることがほとんどで、複数回学校を休んで、ニューヨーク等に飛んでいる人が多かったです。
GSBはリクルーティングの支援環境が他校と比べて整っていない為、リクルーティング関係の欠席が響いて成績が下がってしまう人も多数発生していました。
成績自体関係ないものの、このトレードオフをしなければいけないことに不満を抱えている人が少なくはなかったかな、と記憶しています。

サマーインターン募集自体が公になっていないこともあり、これらの業界を志すMBA生は自分から積極的にコンタクトをしていく人が多かったです。
大体の人が、類似業界出身の為、既存のネットワークを活用している人がほとんどでしたが、クラスメートに紹介してもらっている人もいました。
GSBだと、大体どんな企業にもクラスメートのネットワークだけで繋がるので、とても便利ですね。

③ Just-in-Time Recruiting

夏休みも近づいてきた2月~5月頃にやってくるのが、採用枠がギリギリまで不透明なほとんどのスタートアップ及びVCです。
多くのスタートアップは、そもそも人を受け入れられる状況になっているかどうかが直前まで分からない企業が多く、夏直前のこのタイミングになることが多いです。
また、Semi-Structured Recruiting以上に、生徒自身が積極的に興味のある企業に自らコンタクトし、自分を売り込み、インターンを創出するケースが多いです。

④ No Recruiting

勿論、サマーインターンをしないという決断をする人も少なからず存在します。

そのような層は大体、自分のアイディアがあり、実際に起業かつFundraisingに時間を割くべく、インターンをしません。

僕のクラスでは約5名が、夏休みの間に無事Fundraisingを終え、2年生としてGSBに戻ることなく、中退しています(笑)。

たまに、日本から社費(給料も出るパターン)でMBA留学をしている人で、夏休みにインターンをしない人もいますが、夏休みも一つの学期と捉えても良いぐらいの期間・学ぶ機会なので、個人的には絶対にインターンはした方が良いと思います。

長期インターン後の過ごし方

そんなこんなで、本命の長期インターンが終わると、多くのGSB生は、任意の国に飛び立ち、短期のインターンをします。

これは「GMIX」と呼ばれており、GSB生にアメリカ以外の国で働く経験を与えるべく、学校と複数の企業が連携して用意しているインターンです。(https://www.gsb.stanford.edu/organizations/leverage-gsb/internships-experiential-learning/gmix) 

GMIXは4週間と期間が短い為、正式なインターンとは異なり、相互の文化理解が大きな目的となっており、生活費・交通費等の必要経費のみの支給となっています。
とはいえ、受入企業にとっては、これらコストも馬鹿にならない為、GSBからも補助金が出る仕組みになっています。

勿論、日本でもGMIXの枠があり、今年は計6名のクラスメートが日本の各地でインターンをしていました。
(今年は、岡山県庁、ANA、抹茶関連の体験・プロダクトを作っているd.matchaがGMIX受け入れ先でした)

大体半数近くのGSB生が、本命インターン後にGMIXを組み合わせ、GMIX前後にその地域近辺で旅行してから、パロアルトに戻ってきます!
自分はヨーロッパ旅行が好きなので、ロンドンでGMIXをしてから、ヨーロッパ電車の旅に出ようと思っていました。(が、興味のあったスタートアップの多くは、スタンフォードの補助金を含めてもかなり自分が自腹を切らないといけなかったので、残念ながら断念しました)

夏休みが終わると…

「夏休み」とはいえど、なんだかんだ大半の期間は働いている為、そこまで「休み」な印象はなく、一学期のようなイメージです。(実際に期間的にもちょうど一学期)

その為、夏休みから帰ってきて2年目に突入すると、学生生活もあと半分残っているかと思いきや、2年目は夏休みはなく、6月にはもう卒業なので、いきなり残り9ヶ月と、とても切なくなります…。
(これを書いているタイミングでは、すでにFall Quarterも終わっているので、切なさが更に増しています)

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