MBAの授業は、何が特別なのか?

MBAの授業は、何が特別なのか?

相変わらず全く更新できていなかった。

しょうもない内容しか書けないと思い、更新をする気がなかなか起きなかったが、
今後はもっとカジュアルにしょうもないことを書いていければと思う。

気付いたら留学してからもう1年が経ち、楽しいMBA生活も残すところ半分に…。

そんな切ない気持ちで、夏休みの前半は日本に帰国してちょっと働く「なんちゃって社会人」をやっている。
(後半はサンフランシスコにてなんちゃって社会人をやる予定)

1年も西海岸で学生をやっていると、毎朝決まった時間に起床するのだけでも一仕事だ。

 

まあ、それはそれとして、久しぶりに日本に帰国しているので、頻繁に色んな人から「MBAでどんなことを学んだの?」とか、「スタンフォードの授業はやっぱり違うの?」と訊かれる。

学びについてはいずれまたまとめられればと思うが、期待外れな回答であることは百も承知だが、実務に活かせるハードスキルを身に着けた訳でもないし、アカデミックに一つの科目の専門家になった訳でもない。

自分も含めて誤解されがちな点だが、ビジネススクールとは言え、スタンフォードはハードスキルに注力している大学ではないので、別に実務に活かせるようなハードスキルは得られない。

何なら、GSBでは1年目の授業のうち、8割程度が必修科目だが、大体がコンサル出身者であれば既に知っている内容なので、そもそも目新しい何かが沢山あるようなものでもない。(コンサル・ファイナンスバックグラウンド以外の人であれば、別だとは思う。)

自分自身も、わざわざ400ドル払ってまで、自分が学びたい分野(財務モデリング)を、オンライン講座で勉強していたぐらいだ。(スタンフォードとは全く関係がないサービス)

そうなんです、お気づきの通り、別に日本にいてもハードスキルは全て学べます。

結局、一番効率の良い勉強法はOJTだと思うし、それでも足りないなら、このご時世、いくらでも書籍や講座等のリソースが手に入る。(余談だが、最近のオンライン講座はよくできてるな~と思った。実務面はこれで十分!)

「じゃあ何でわざわざ2,500万円も払ってるの?」と思われそうだし、自分でも色々と考えてみたが、
結論としては、「誰と」この(オンラインで十分な)授業を受けているかということがMBAの授業における価値、という整理に行き着いた。

授業自体はしょうもないことが多かったが、そのテーマから派生して、色んなクラスメートが前職の経験を共有してくれたり、学生間でディスカッションが発生したりする。

どんな授業であれ、その分野にとても詳しいクラスメートがいるので、教授からはアカデミック寄りの視点、そしてクラスメートから実務寄りの視点を学べる。

例えば、”Strategy Beyond Markets: Challenges and Opportunities in Developing Economies”という授業では、様々な新興国において、ビジネスで成功させる為に注意すべき論点を学んだ。

取り扱った国は、インド、アルゼンチン、ブラジル、中国、ナイジェリア、ガーナ、ザンビア、フィリピン等、多岐に渡ったが、クラスにはその国の出身であったり、働いたことのある人だったりが必ずいて、インサイダーとしての知見をシェアしてくれた。

そのような情報は、教授自身も知らないことが多く、ただ過去の事例について資料で読み、それをベースにディスカッションするだけではないような深みを与えてくれた。
深みを加えるだけではく、教授がアルゼンチンの行政について導き出した示唆や結論を、アルゼンチン出身の友人が真っ向から否定して、違う観点を提示したりする場面等もあった。(それに対して教授も感謝していた笑)
アカデミックのみを良しとしないリベラルなカルチャーが伺える。

また、出身国のみならず、前職の経歴も多種多様だ。

メキシコの元ロックボーカリスト、イスラエルの元諜報員、ガーナの起業家、アメリカの元NFL選手等、シリコンバレーのVCから資金調達して既に中退した奴(笑)等、様々なバックグラウンドを持った人がクラスにいる。

上記の事例は教室内の出来事に過ぎないが、学生生活の大半は授業以外の時間だ。

このような多種多様な友人たちと、教室内外で常に一緒に過ごし、ふざけた話題も、まじめな話題も、何でもディスカッションし合えることこそが、敢えてフルタイムで学生をやっている意味だと思っている。


上記”Strategy Beyond Markets”の授業にて、ゲストスピーカーとしてライス元国務長官が登壇

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